イェダラスカレイツァ_201906

ひとふで小説|5-イェダラスカレイツァ:バルヴァリデ[V]


前章:[I]〜[収録マガジン]


V

 櫓の火が足元を照らしてくれるようになったので、三人は交代で安全な草叢に入り、用を足した。ヴァンダレは平気だったが、シオとターレデは闇夜に慣れず、人魔が現れて間もない村の周りの木立ちも恐ろしく感じられ、尿意を催してもなかなか言い出せずにいたのだ。人が居る、明るい場所では恥ずかしい。しかし、誰も居ない暗がりで済ますには恐ろしい。だから、炎がちょうど足元を照らしに届く程度が、ちょうど良かった。
 それから三人は櫓の穴の火が届かない場所の土に葦茣蓙を敷いて、座り込んだ。ターレデが家から持ってきたのは、これの他、寒さ凌ぎの外套に、軽食の甘い菓子と、夜竹筒に入れた井戸水だけだったが、様子を見にきた村人が温めた酒や汁物、麦焼きや干し米を持ってきてくれたので、まるで小さな宴の席のようになってしまった。
 シオは気丈に喜んで、村人たちと立ち話までこなしてみせたから、ターレデもヴァンダレも調子を合わせて、強く明るく過ごすことにした。喪失を理解し続ける鈍い痛みと、予期せぬ悲報を拒む鋭い痛みは、どうせ胸の奥に走り続けるのだから。

 母のサラが差し入れた麦で作った酒を一口含んだシオは、
「苦いっ!」
 と言って嫌な顔をした。
「お母さんが持ってきたものだから遠慮なく悪口を言うけどさあ…大人ってどうして黄麦酒を喜ぶの?」
「…そうだねえ、どうしてだろうね。私は大人だけどまだ愉しみ方が分かっていないわ。でも、これを好きだと言う人はきっと、この苦味が好きなのよ。食べ合わせのいい料理の好みがあるんじゃないかしら。ほら、私もシオも麦焼き物と乳を一緒に頂くのが好きでしょう?あれと同じで。…なんでもいいけれど、サラおばさんが持ってきたならそのお酒はあんたのものじゃないわ。サラおばさんは子供がお酒を飲むことを良しとしないもの。ほら、さっさと返しなさいな」
 二人の会話を聞いていたヴァンダレがふっと笑い声を漏らした。
「私は幼い頃、父の目を盗んでよく黄麦酒を飲んでいましたから、大人だとか子供だとかは関係ないのではないでしょうか。何が好いかと聞かれれば何と言ったら良いのか…。この苦味が口を引き締めるような感覚がたまらないのですよ。味を好んでいるというよりは、この体感を遊んでいるのかもしれませんね。それに香りが格別です。お二方とも好まないならばこれは有難く私が飲み干しましょう」
 不敵な笑みを浮かべて黄麦酒を温めた石筒を引き寄せる。
「…ところで、今夜、ターレデ様が私に振舞ってくださるおつもりだったお酒と夜食は、どんなものですか?なんでも、“私の骸を焼く火”はもう熾してあるとか」
 目を閉じて顔を寄せ、石筒から溢れるように香る酒の薫りを愉しみながら、ヴァンダレは薄く瞼を開いてターレデを見た。睫毛の向こうに隠れた黄珀蜜の瞳は、夜の闇と葬いの炎を抱き込んでとろけるように輝いている。伏し目だから吸い込まれずに済んだのだ、と思うくらい、不思議な色をした、美しい宝石のようだった。
 ターレデは自分の青黒い瞳をつまらなく思いながらヴァンダレを見据えて答えた。
「意地悪な言い方をしないでくださいなヴァンダレ様。あれは私、どうしてもあなたが倒れてしまうなんて考えたくなかったものだから。お酒は練り米の酒を、夜食は磨り潰した山黍を板のように焼いて、山野菜と挽いた肉を絡めたものをお出ししようと思っておりました。お口に合ったかしら」
「その」
 …まで言って、生唾をごくりと飲み込み、
「練り米の酒というのは、どういうものですか…?」
 と続けたヴァンダレが、これだけ目の前に食料があるというのに腹を空かせた子供のような瞳で見つめてくるものだから、ターレデは照れ臭くたじろいでしまった。
「このあたりの山肌に棚田があるのはご覧になりました?その水田で収穫される米と畑で作る陸米を混ぜた蒸し物にお酒を注いで、酒屋さんから分けて頂いた醸し種と浸して置いたものです。頃合いをみて臼で挽くと、とろりとした滋味深いお酒が出来上がるのですわ。麦の酒とはまた違った風味です。手の掛かるものですからあまり作らないのですが、今年はたまたま数日前に拵えたばかりですの。でも、今日は集落の皆さんからのお心付けがありますから、また明日にでも改めて」

 ヴァンダレは村人たちから差し入れられたものを、よく食べたしよく飲んだ。生まれて初めて村落に訪れた脅威に怯えて食欲を保てずに居たターレデとシオは、涼しい顔で飲食を熟すヴァンダレを見て、つくづく、その肝の座り方に感心した。この人はきっと、命の危機に何度も直面しながら魔族との果たし合いを続けてきたのだろう。
 腕を失うほど、腕を失っても尚。この華奢な体で、一体、どうした人生だろうか。

 時折、立ち上がっては櫓に薪を焼べる。燃え盛る炎の手前、どうしても火を放つ前ほど丁寧に乗せることはできなかったが、それでもヴァンダレはシオの相棒への敬意を払いながら、なるべく丁寧な動作で火の中へ新たな薪を足し続けた。
 それを見たシオもヴァンダレが立つとついて立ち上がるようになり、薪を足した。燃え移らぬよう恐る恐る限界まで近づいてそっと薪をくべているヴァンダレの真意に気付くと、
「どっちの子も木の棒を遠くまで投げると、喜んで拾いに行ったから、投げたほうが喜ぶかも…」
 と言った。本来、大猫の前で棒など振ろうものなら飛び掛かってくるのが普通だが、シオの大猫は幼獣の頃から山犬と育ったせいか山犬のような性分が備わっていた。
 ヴァンダレはシオの肩を軽く抱き、親しみを込めた掌で、腕を二度三度叩いてから、
「じゃあそうしましょう。でも私は初対面だから、棒を投げても懐かれずに、拾いに行ってもらえないかも知れませんね」
 と微笑みながら、柔らかく薪を投げ込んだ。
「ターレデはいつもこの子たちに無視されてたからね」
「そうね、何か持っていないと、見向きもされなかったわ。肉や魚を食べているときばかりは擦り寄って来たものだけれど。ふん…」
 ターレデは少しだけ口元を釣り上げて、懐かしそうに目を細め、笑った。

 夜半も過ぎるかという頃、村のほうから人影がこちらへ向かって歩いて来た。村が人魔に襲われて間も無い、それも、こんな時間に、灯りも持たずに独りで出てくるのは余程の豪胆というものだが、ターレデとシオには、こんな日でも闇夜を恐れず歩き回れる者に一人だけ心当たりがある。
 人影は歩幅も歩調も変えることなく、迷わず向かって来た。
「失礼するよ」
 声の主は、案の定、猟師をしているシオの母サラである。
 何刻か前に一度、ほかの村人たちを伴って酒や料理を差し入れに葬いの場を訪れたが、今度は人目を望まない用事らしい。

 暗くて表情は見えなかったが、サラの足取りはしっかりとして、精気に満ちている。長く家に居着いた山犬と大猫の死に戸惑う様子も無かった、或いは、見せなかった。山の命を戴き続けた猟師なればこそ、死は必ず生を裏返したところにあり、死が、死を呼ぶ悪運が、今朝まで元気に駆け回っていた何者の身に降り掛かろうと、何ひとつ不思議が無いことを、壊れそうになるほど知っていた。
 だから、悔恨も矛盾も葛藤も、身勝手な悲痛も、自身の行いに対する疑問と嫌悪も、胸に押し殺し、何食わぬ素振りで死を目の前にすることが、サラにはできた。そうできなければ、サラには山の命を奪えなかった。
 自分は山の命たちにとって、人魔や魔物と何も変わらないのだ。いや、魔族に身を裂かれるほうが二度目の命が有り得る分、いくらか、まし…かも知れない。自分に捕らえられた獣たちは、美味しく料理されるだけなのだから。それだけではない、食べようもないほど料理に失敗された時などは、ただ棄てるしかない時まである。
 サラは暗闇の中で自嘲した笑顔を浮かべたが、シオにもターレデにも、もちろんヴァンダレにも、全く見えてはいなかった。
 胸のあたりまで擡げた手には大きな黒角の蹄までついた腿肉を一本ずつ提げている。あまりの大盤振る舞いにターレデとシオが口をぽっかりと開けて固まっていると、サラは笑った。
「二人ともばかだね、こりゃ、あんたたちにやるんじゃないよ。こいつらにご褒美さ。夕食がまだだったからね」
 そう言うと、火の中に向かって二本とも豪快に放り込んだ。
「たんとお食べ、好物だったろ。食わないと痩せちまって、もっと広い世界に行くのに走れなくなるよ」
 櫓を眺めながら、炎の中で随分と体格が減った山犬と大猫を想い、サラなりに愛でているのだ。いつも通りの軽い口調だったし、いつも通りに振舞えている自信がサラにはあったが、シオとターレデには、どこか、ぎこちない声色に聞こえた。

 櫓に腿肉を放り込んだサラを見たターレデは、サラが何故、灯りも持たずに独りで来たのかが分かった。黒角の腿肉で両手が塞がっていたから、というだけではない。
 この村落に於いて猟師というのは精肉屋でもある。稀に野菜と穀類だけを好んで食べる者もあったが、大概の村人は食卓に肉や魚を欲し、獣肉や魚肉と穀類を合わせることで精を付けていた。
 働くも働かぬもサラの勝手ではあるし、建前の上で村人は皆、自由な意思で生きることができたが、医食住燃を生業とする者については極力、利他的であることを望まれてる。
 食糧の流通が楽には済まない山間のアゲアの村で、村一番の猟師が食料の蓄えを怠ることは、棚田を幾棚も仕切る豪農が耕耘を怠るようなものだ。米屋が米の在庫を持てないことも、肉屋が肉の在庫を持てないことも、人々を飢えに晒すかもしれないこととして、内心で歓迎する者は無かった。
 当のサラでさえ、米を扱う農家が米を切らしてしまえば、もっとしっかりと売り物を蓄えておいて欲しいものだ、と残念がるくらいなのだから、無理もない。
 皆、おおらかに仲良く暮らしては居るが、それは各々が危機的な状況を招かないよう留意しているからこその賜物でもあった。サラが獲物を身内だけで食べ尽くすなら、農家はサラに安値では麦も米も売らなくなるし、大工ならサラの家の修繕を後回しにすることだろう。サラが村一番の猟師として敬われ重宝される影には、サラが気前良く手頃な値を打って良質な肉を村落の人々に売ってやるから、という避けられない条件があった。

 食の分野に限って言えば、あらかたの家が小さな菜園かある程度の畑を携えているし、稲作を心得ている者が多い。魚も、よほどの大物でなければ各々の家の釣竿を近くの川に投げ込めばどうにか調達できた。
 そうは言っても、皆が皆、食糧の調達に長けているわけではないし、家により生業がある。
 医者をする家は農耕の時間を満足に取れないし、油商人は買い付けのために山を降りていることが多い。人々が冬を越すための薪を大量に切り出す木樵は一家が食えるほどの魚を釣っていられないし、合間合間に大工からの頼まれ仕事も入る。大工は家や柵の修繕から新築までをする傍らで材木を伐りに山へ入るのが精一杯で、それでも追いつかなければ木樵を呼ぶほどだ。山からのお零れを山から直接、或いは木樵の差し入れで手にすることはあっても、農耕や狩猟に明け暮れる余裕などない。
 ターレデの父たちも防具作りに手一杯で、自ら田畑を耕す姿はほとんど見たことがない。だからターレデは大人になるまで農耕の確かな技術を身に付ける機会がなかった。サラとシオの家には畑があったから時々は習いながら手伝ったものだが、だからといって簡単に旨くて大粒の作物は実らない。サラは間違いなく村一番の猟師だが、農耕には、とんと、疎いのだ。サラの家の野菜は平凡か、それ以下だった。
 ターレデが裏付けのある畑を作れるようになったのは、時間を持て余した独り身のターレデに、集落の農家が畑仕事の手助けを頼むようになってからだ。そこでやっと本格的な知識を身に付けて、実践できる。それでも良い土を持たないターレデの家の菜園に、農耕を生業とする者たちと張り合えるほどの実りは訪れなかった。
 その代わり、ターレデは縫い物ができたし、革細工もできた。織物も編み物もできた。刺繍で美しい紋様を仕上げられるほど、手先が器用だった。農業は普通、人数のある家が営んでいる。たった独りで父の帰りを待つ自分が稲作や畑作を始めたところで大した実入りにならないことを理解していたターレデは、湯場で使う垢落としの強布を黙々と編んだり、頼まれた革袋を作るとか擦り切れた革靴を直すなどして留守中の生計を立てていた。父たちはターレデが一人生きるくらいの蓄えをとうに作ってくれたが、ターレデは大好きな父たちや世話になったサラおばさんが老後に楽をできるよう、蓄えを崩さず自分の食い扶持は自分でどうにかする主義を貫いた。
 様々な理由で、全ての家が自給自足で生きているわけではないのがアゲアの村だ。
 農家も食卓に必需の作物を扱う者ばかりではない。人々は暮らしの味気なさを嫌い、愉しみを欲した。だから、米や麦ではなく、茶葉や、山では調達できない種の果実を積極的に作る者もあった。
 酒屋も主に酒用の米と麦を作ることに心血を注ぐから、食用の穀物が足りなくなれば農家から買っている。

 肉類についても牧畜や養鶏を行っている者はあるが、それは隣の集落の家で、ターレデたちが暮らすブーラの集落には一軒も無い。それに、繁殖が容易い動物は種類に限りがあった。
 高地の人々は城下町に暮らす民と並べば比較的、清貧だったし、清貧に生きざるを得ない環境にあったが、だからといって食の欲や卓に並ぶ料理への夢は持っている。町場で書かれた本で読んだり、麓からの旅人の話を聞いては、世にある美味い物の知識を仕入れ、食べてみたい物を次々増やしていった。
 そんな中に暮らす、猟師のサラである。元はと言えば、娘や姪が丈夫に育つ食生活を維持することや、防具職人を生業とする弟たちへ良質な皮革を譲るために技を磨いた商売であったが、牧畜では扱えない種類の肉を仕留めて戻る貴重な人材は常に村人からの注目を集め、山から帰る頃になると村落の入口に迎えが立つほどだった。村落の人々はその年のサラがどんな獲物をどれくらい持っているか、大方で把握している。そうして、自家用を切り分け、ターレデの家への最初の裾分けを終えた頃合いを見計らって、物々交換や金品での買い付けの交渉に出向くのだった。
 村には数名の猟師が暮らしているが、サラほど確実に獲物を仕留めて戻り続ける腕利きは、サラの親が亡くなって以後、サラの他には一人も居なかった。
 サラは実に堅実で、どれほど高値で買い占めるという者が現れても、次に山へ入るまでの期間をシオと二人で充分に食べて過ごせるだけの肉を必ず手元に残した。買い占めようという者が、更なる高値で肉を売り捌く魂胆でいることを知っていたからだ。
 それから、弟一家をいたく可愛がっていたサラは、猟から戻れば上等な精肉を持ってターレデの家を訪ね、それからひと月もしないうちに、解体のついでに鞣した皮革を必ず届ける。やがて仕上がった塩漬けを贈り、追って燻製、干物なども渡すのだが、とにかく最初の一等な精肉を弟一家に届けるまでは、誰が頼んでも頑として獲物を譲らない。だから村人たちは、とにかくターレデの家から肉の焼ける匂いが漂ってくるまで肉屋は閉まっていることを覚えた。
 そうしてターレデが初物の肉を口にした翌日あたりから肉屋は開き始め、村落の者たちは残った肉を我先にと買いに出向くのだった。
 堅実だが情に厚いサラは、富める者とだけ大きな商売をすることもなく、家々の人数や実入りを考慮して、肉の量と値打ちを決めた。貧しい子には、その子が山で拾った宝物だと言う、鳶どんぐりの実を六十個で、希少な山鳥の肉を売ってやることもあった。団栗に使い道があるわけではなかったが、サラが重んじたいのは、そういう問題ではなかった。

 この村落に関わる人々はほとんど皆、サラの一本気な性質を認めていたし、底に流れる優しさを敬っていた。好んでもいた。
 それでも、村人たちにとって自分の家が安く手に出来たかも知れない食糧を、それも、この地域では一等人気のある黒角の肉を、家の食卓を彩ったかもしれない、歳がわりの祝い日を迎える我が子に食べさせてやれたかもしれない、病に伏した家族に精を付けてやれたかもしれない、ほとんど村じゅうの人々の大好物を、獣を葬る火の中に、大量に、ただ投げ込んだと知られたら。…サラは、村全体の食と獣の葬いを秤に掛けて、貴重な食材を火に放ることを選んだ自身の姿を闇夜に隠したかったのだろう。この時間になればさすがに、ほとんど村じゅうの家が寝静まるし、起きている者が僅かにあったとして、真っ暗闇を無灯で足早に歩むサラには気付かないだろう。ターレデは察した。

 このあたりの村人ならば必ずと言っていいほど垂涎する尊い食材は、鈍い音を立てて炎の中に飛ばされて、途端、遠慮なく旨味を期待したくなる香りを撒き始めた。
 それは、シオの相棒たちだけを焼く事とは違う。
 さっきまで漂っていた「生き物の肉体が焼ける匂い」と表現をしたい葬いの空気とは一線を画した、明らかに「美味しそうな肉を焼いた匂い」が漂い始めた。
 全員が口にはしなかったが、自分たちは何故、こちらの獣は葬い、こちらの獣は供え、命の重さを分け隔てるのだろうかと考え込んだ。美味に生まれた動物は死すれば食物に、食に適さない獣は死しても食糧として扱われることはなく亡骸になれる。
 これは人間界に限ったことであり、大抵の獣は死すれば、死なずとも捉えられ、獣同士の間では喰われているし、いたずらに命を奪われることも有るのだが。
 それでも、考えずには居られなかった。

つづく

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「ひとふで小説」は、何も考えずに思いつきで書き始め、強引に着地するまで、考えることも引き返すこともストーリーを直すことも設定を詰めることも無しに《一筆書き》で突き進む方法でおはなしを作っています。
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