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『IPPON!』脱稿まで打ち合わせあと何本!?(5)|原作付きマンガ一緒につくろう計画

前回までの展開はこちら

 ここからは『第0話の冒頭(競技場でアーヴィーくんが投擲をするシーン)』を終えて、半年前の北関東大学に。

 前回の『アーヴィーくんの投擲シーン(解説前編解説後編)』から『新入生の競り』へと続く過去シーンの入り口です。北関東大学トレーニングルームでの一幕。


(原作テキスト)

原作ここから

◯北関東大学・トレーニングルーム
T「半年前 北関東大学医学部」
トレーニングベンチに座り、20kgのダンベルでアームカールをする野口。俯き、短い息を吐きながら重りを上げる、真剣な表情。
声「野口先輩!」
野口、顔を上げる。視線の先には黒い大きなもじゃもじゃ。
野口「ヤダ……もじゃもじゃが……しゃべってる……(コワイ)」
トレーニングルームの入り口から顔を出す近藤。
近藤「ぼくはたしかに天パですが、天パ=(は)ぼくではありませんよ」
野口「でもほら、天パの下に近藤がいるかどうかはたしかめてみないとわからないわけだから。天パの近藤と、ただの黒いもじゃもじゃ両方の可能性があるっていうか」
野口、わざとらしくあごに手を当てて、真面目な表情ですらすらとしゃべる。
野口「ハッ、これがかの有名な“シュレディンガーの天パ”……?」
近藤、「呆れた」のジェスチャー。大きくため息をつく。
近藤「ほら! 遊んでないで行きますよ!」

*第0話の原作全体をおさらいしたい方は『(1)第0本(プロローグ)原作テキスト』で再読できます。

原作ここまで


(通しネーム)

初見ネーム1

初見ネーム2

初見ネーム4

初見ネーム5

初見ネーム6

初見ネーム7

初見ネーム8

初見ネーム9

初見ネーム10

初見ネーム11

初見ネーム12

(おさらい以上/以下は今回分)

初見ネーム13

初見ネーム14

初見ネーム15

初見ネーム16

初見ネーム17

初見ネーム18



ここからネーム解説


 第(1)回の『物語の舞台はどこ?』〜『舞台となる場所や競技の取材はできる?』でも既に触れていますが、どこもかしこも見たことも行ったこともなくて取材の必要がある場所ばかりなので、初見ネームの段階では“まだ見ぬ競技場”と同じく、取材の余地が残っていることを念頭に置きつつの作業になります。
 したがって、風景やカメラアングルも含めて、何もかもの設定は「仮」程度の認識で止めておきます。このまま描ける可能性もありますが、調べるまでは分かりません。
 しかし初回ネームの本分は細かい箇所を詰めることよりも物語の質量を見極めること。ざくざく進みます。

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noteは超不人気マンガ家(中村珍)が無職になったとき「自力でweb雑誌みたいなのやって描き続けよう」と思って始めました…が、存外にうまくいき、おかげ様で今は忙しいです。犬と、ゲームと、マンガ描くのが好きです。| https://ching.tv