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『IPPON!』脱稿まで打ち合わせあと何本!?(8)|原作付きマンガ一緒につくろう計画

前回までの展開はこちらから

【重要なお知らせ】

2019年中に公開された本企画の中に、漏らしてしまったページと解説テキストが存在することに気がつきました。既に公開してしまった部分よりも手前にあたる部分なので、やむを得ず2020年1月〜3月にかけて更新された本企画(5)(6)(7)の内容を差し替える形で、漏らしてしまった部分を収録しました。従来(5)〜(7)として公開していた部分は(8)〜(10)に置き換えて収録されています。ご不便お掛けいたしますが、ご容赦ください。(再編成にあたって購読料での損が読者の皆様に生じることはありません。)

リンク:(5)(6)(7)マガジン


(原作テキスト)

◯北関東大学・トレーニングルーム
T「半年前 北関東大学医学部」
トレーニングベンチに座り、20kgのダンベルでアームカールをする野口。俯き、短い息を吐きながら重りを上げる、真剣な表情。
声「野口先輩!」
野口、顔を上げる。視線の先には黒い大きなもじゃもじゃ。
野口「ヤダ……もじゃもじゃが……しゃべってる……(コワイ)」
トレーニングルームの入り口から顔を出す近藤。
近藤「ぼくはたしかに天パですが、天パ=(は)ぼくではありませんよ」
野口「でもほら、天パの下に近藤がいるかどうかはたしかめてみないとわからないわけだから。天パの近藤と、ただの黒いもじゃもじゃ両方の可能性があるっていうか」
野口、わざとらしくあごに手を当てて、真面目な表情ですらすらとしゃべる。
野口「ハッ、これがかの有名な“シュレディンガーの天パ”……?」
近藤、「呆れた」のジェスチャー。大きくため息をつく。
近藤「ほら! 遊んでないで行きますよ!」

*第0話の原作全体をおさらいしたい方は『(1)第0本(プロローグ)原作テキスト』で再読できます。

◆原作担当:朽木 誠一郎
◆ネーム/解説:中村珍

※この企画は、2018年までに原作者・朽木誠一郎さんが執筆した原作テキストを頂いて、作画担当・中村が、2019〜2020年にかけて、制作と並行しながら解説しています。


通しネーム(掲載済みの分)

初見ネーム1

初見ネーム2

初見ネーム4

初見ネーム5

初見ネーム6

初見ネーム7

初見ネーム8

初見ネーム9

初見ネーム10

初見ネーム11

初見ネーム12


今回追加されたネーム


初見ネーム13

初見ネーム14

初見ネーム15

初見ネーム16

初見ネーム17

初見ネーム18



ここからネーム解説


 第(1)回の『物語の舞台はどこ?』〜『舞台となる場所や競技の取材はできる?』でも既に触れていますが、どこもかしこも見たことも行ったこともなくて取材の必要がある場所ばかりなので、初見ネームの段階では“まだ見ぬ競技場”と同じく、取材の余地が残っていることを念頭に置きつつの作業になります。
 したがって、風景やカメラアングルも含めて、何もかもの設定は「仮」程度の認識で止めておきます。このまま描ける可能性もありますが、調べるまでは分かりません。
 しかし初回ネームの本分は細かい箇所を詰めることよりも物語の質量を見極めること。ざくざく進みます。


T「半年前 北関東大学医学部」

 原作では「半年前」だけでなく「北関東大学医学部」もテキスト(T)指示が入っていますが、冒頭の投擲シーンでも文字だけのコマに頼ってしまった手前もありますし(笑)…テキストだけ続いてもちょっと素っ気ない画面になってしまうかもしれないので「北関東大学医学部」に関しては、もし、銘板(って言うんでしょうか…校門とかの石柱に学校名が入ってる板がはめ込まれてるやつ)みたいなものや学部名の書かれたプレートのようなものがあるならそのほうが舞台の景色を捉えやすくていいかもしれません。

初見ネーム13

トレーニングベンチに座り、20kgのダンベルでアームカールをする野口。俯き、短い息を吐きながら重りを上げる、真剣な表情。

 トレーニング中の野口くん、アームカールをしているシーンですが、このネームでは最低限の描写にしてあります。ページに余裕があれば口元のアップで吐く息の量や長さを表現したり、腕や手に入るスジや滲む汗でダンベルの重さを表現するのも臨場感があっていいと思いましたが、陸上部漫画ということはこの後アーヴィーくんの指導などでトレーニングシーンが出てくることがある気がするので(しかも、原作を読む限りではアーヴィーくん、筋肉に並々ならぬ興味がある様子ですし…)、ここでフィーチャーするよりは一旦話を進めることを考えたほうがいいかな、と思っての最低限です。
 5コマ目の野口くんがアームカールしているバストアップ、背景を濃いめにする方法や効果音の書き込みなどで息を吐いている様子を表現することはできるので、原作の要素はコンパクトな演出でも満たせるはず…。

 ダンベルが「20kg」と特筆されている理由は原作者さんに要確認です。もし特筆されている理由が、大学生の割には重いものを持っているとか、野口くんが洗濯している種目の割には重いものを持っているとか、トレーニングの特徴を示す数字であるとか、是非20kgであることが明示された方が良い理由であれば、20kgであることを示す方法を知る必要があります。(ダンベルにつけてる重りみたいな円状の板に重量が書いてあったりするのかな?)


声「野口先輩!」

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noteは超・不人気マンガ家(中村珍)が無職になったとき「自力でweb雑誌みたいなのやって描き続けよう」と思って始めました…が、存外にうまくいき、おかげ様で今は忙しいです。犬と、ゲームと、マンガ描くのが好きです。| https://ching.tv

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