増刊|コミック無責任&文芸たぶん

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ひとふで小説|レンガイケッコン(7)

これまでのお話:(第1話)〜(収録マガジン) (7)「わぁ…!!!!…か、管理人さん…。ごめんなさい、居ると思ってなかったから、びっくりしちゃいました。こんにちは!」  思わず驚いた声を上げてしまった非礼を蓮本が詫びると、東之は、 「いいええ。こんにちは」  と柔らかく微笑みながら軽く会釈して、すぐにそのまま清掃作業に戻った。真面目だと思う。 (管理人さん、偉いな。私なら立ち話を始めてしまう場面なのに…)  なんらかの企図は、よほど明確な意思を持って行うべきなのかもしれな

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ひとふで小説|ナンジラ女神の声を聞ぺ

 ふと体調の変化に気付いた私は、スマートフォンに搭載されたコンシェルジュ機能に話し掛けた。 「Hey Ketsu、今日の天気は?」 《ハイ、ミコト、今日は、雨、です》  だよねー。知ってる。頭を絞られるような、破裂に追い込まれるみたいな、いや〜な感じ。肩から背中にかけてがズシッと重くなる体感のある時、しばらくすると雨が降る。  …それにしても、あー、消えたい…。 マジで。  雨も降るっていうし、プライベートはめちゃくちゃだし、仕事の成績も横這い。特にプライベートだよ。プ

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