増刊|コミック無責任&文芸たぶん

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ノート

ひとふで小説|レンガイケッコン(8)

これまでのお話:(第1話)〜(収録マガジン)

(8)

 階段を下っただけだというのに、管理人室に戻った頃には結構息が上がっている。殺虫スプレーの入った戸棚に手を伸ばそうと屈んだ時には、ちょっと圧迫されて、はあはあと息が漏れてしまった。
(はあ、あったあった、良かった)
 東之はスプレー缶をサッサッと上下に振って、中身の重さを確かめた。
(あるよね。良かった。ゴキブリ一匹やるぐらいなら充分かな。

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ひとふで小説|レンガイケッコン(7)

これまでのお話:(第1話)〜(収録マガジン)

(7)

「わぁ…!!!!…か、管理人さん…。ごめんなさい、居ると思ってなかったから、びっくりしちゃいました。こんにちは!」
 思わず驚いた声を上げてしまった非礼を蓮本が詫びると、東之は、
「いいええ。こんにちは」
 と柔らかく微笑みながら軽く会釈して、すぐにそのまま清掃作業に戻った。真面目だと思う。
(管理人さん、偉いな。私なら立ち話を始めてしまう

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ひとふで小説|レンガイケッコン(6)

これまでのお話:(第1話)〜(収録マガジン)

(6)

 世界を真っ二つに分けたとして、蓮本は虫が平気な人材側の所属であることを自負している。
 あらゆる種類のムシが平気というわけではないし、興味や可愛いげを感じて愛でることもないが、それでも何の気無しに飼育できた程度には平気だ。

 カブトムシ各種、クワガタムシ各種、テントウムシ各種、トンボ各種は幼少期に採集した成り行きで飼ったことがある。尤も

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