増刊|コミック無責任&文芸たぶん

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記事

ひとふで小説|レンガイケッコン(12)

これまでのお話:前回/第1話/収録マガジン

(12)

 汁気の多いカツ丼のためにビニール袋を1枚だけロールから捥いだ蓮本は、軽く苦笑のような溜息をついた。
「このビニール袋も、レジ脇に設置して必要な枚数を売ってくれればいいんじゃないかな。お金を払った利用者へのホスピタリティ的な設置なんだろうけど、タダじゃないんだし」
 溜息は、ビニール袋を過剰に持ち帰る迷惑客の存在に対する落胆が主な理由。苦笑

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ひとふで小説|レンガイケッコン(11)

これまでのお話:前回/第1話/収録マガジン

(11)

 蓮本のカゴの中身が食べ物一色になっている様子に東之が気付いたのは、先に並んでいた自分のカゴをレジ係の男性が引き寄せた時だった。
「…あの、殺虫剤…」
「ああっ…!やだ」
 話し相手の居る買い出しに夢中で本来の用事をすっかり失念した蓮本は、東之の忠告で難を逃れることができた。お礼に二人分を合わせて払ってしまおうかと思ったが、既に東之は財布を

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