増刊|コミック無責任&文芸たぶん

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ひとふで小説|レンガイケッコン(11)

ひとふで小説|レンガイケッコン(11)

これまでのお話:前回/第1話/収録マガジン (11)  蓮本のカゴの中身が食べ物一色になっている様子に東之が気付いたのは、先に並んでいた自分のカゴをレジ係の男性が引き寄せた時だった。 「…あの、殺虫剤…」 「ああっ…!やだ」  話し相手の居る買い出しに夢中で本来の用事をすっかり失念した蓮本は、東之の忠告で難を逃れることができた。お礼に二人分を合わせて払ってしまおうかと思ったが、既に東之は財布を半分開いているし、会計作業は始まっている。ここで「私が払います」「いや結構です」

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ひとふで小説|11-イェダラスカレイツァ:バルヴァリデ[XI]

ひとふで小説|11-イェダラスカレイツァ:バルヴァリデ[XI]

これまでのお話:[I]〜[収録マガジン] XI  今この瞬間も、人の世の何処かは魔族と攻防している…ということなど、すっかり忘れてしまいそうなくらい賑わった城下町を歩きながらも、擦れ違う者たちが担ぐ物々しい武具が目に入ると、世界が災禍の真っ只中にあることに気づき直す。それでも所々の店から漂ってくる料理の匂いによって生命の躍動を感じるほど食欲を刺激されるのだから、人の体は世界の事情と、とことん関係がないのだろう。  二人は、嗅いだことのない香辛料に心惹かれていた。  ふと

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犬の一生(11)

犬の一生(11)

第11ワン 「すごくたまにあるこういう日」 ●今回の犬● みなもと タタンタ(メス) 大人になったら多分中型になる甲斐犬の雑種。ソウルフードは丸のような四角のような小粒のカリカリ。 *この漫画は、犬と暮らした時に溜まったエピソードを元にしたフィクション作品です。 他のおはなしが収録されているマガジン こちら 初出:本記事(コミック無職)/作者:中村珍

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