増刊|コミック無責任&文芸たぶん

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ひとふで小説|レンガイケッコン(9)

これまでのお話:(第1話)〜(収録マガジン) (9)  カン!とした、乾いたチリトリの落ちた音を、エントランスが幾重かに響かせる。  蓮本は持ってきた書き置き用のメモをくしゃくしゃにポケットへ突っ込みながら東之に駆け寄って、チリトリを拾ったついでに重そうなゴミ袋もやや強引に引き取っ…

ひとふで小説|8-イェダラスカレイツァ:バルヴァリデ[VIII]

前章:[I]〜[収録マガジン] VIII  相棒たちの遺体が綺麗な骨となったのはちょうど陽の出の頃だった。  優しくゆすり起こすと、半分寝惚けたままのシオはターレデの腰に抱きついて、幼児が口にする喃語のようなものを二、三呟いてから、はっ、としたように飛び起きた。  ヴァンダレが居たことを…

犬の一生(8)

第8ワン 「流れるような動作で何事もなかったかのように」 ●今回の犬● おがさわら ハンサム(オス) フサフサした小型犬。雑種。ソウルフードは三角の小粒の茶色のカリカリ。 *この漫画は、犬と暮らした時に溜まったエピソードを元にしたフィクション作品です。 次のおはなし ■保護犬関連のノ…