増刊|コミック無責任&文芸たぶん

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ひとふで小説|レンガイケッコン(5)

ひとふで小説|レンガイケッコン(5)

これまでのお話:(第1話)〜(収録マガジン) (5)  自分に対してさえ『恋外結婚』を明確に定義づけることはできていなかったが、とにかく蓮本は、どうにか東之と親しくなれないかを考え続けている。  惰性で飲み続けた紅茶はもう三杯目、悩んでいる時の蓮本はいつもこうだった。1箱100杯299円。計算上は1杯約3円になるはずだが、同じティーバッグで淹れ続けたので紅茶の外箱に書かれた売り文句の計算は既に狂わされている。  蓮本は決して世に言う“ケチ”ではなかったが、こだわりが強かっ

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ひとふで小説|4-イェダラスカレイツァ:バルヴァリデ[IV]

ひとふで小説|4-イェダラスカレイツァ:バルヴァリデ[IV]

前章:[I]〜[収録マガジン] IV「ヴァンダレ様は、どうして魔族を斃せるの?」  夕闇の奥で黙々と、無垢な亡骸のための火葬と墓につかう穴を掘りながら、シオは尋ねた。  胸の奥にくすぶる願いとヴァンダレに聞きたいことの本当の意味は「何故あなたは人魔を斃せるか」ではなかったが、シオはまだ己が何を求めて問い掛けたのか自覚的ではなかった。  ターレデは穴掘りを手伝いながら黙って聞いている。  ヴァンダレも片腕と足を使って出来る限りの事をしながら答えた。 「必ず斃せるかは分かりませ

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犬の一生(4)

犬の一生(4)

第4ワン 「動かざることよくある犬の如し」 ●今回の犬● こぶちざわ ガオー(オス) 大きな大きな大型犬。嫌なことは嫌。ソウルフードは大きな三角のカリカリ。 *この漫画は、犬と暮らした時に溜まったエピソードを元にしたフィクション作品です。 次のおはなし ■保護犬関連のノート 保護犬・保護猫に関する原稿提供の支援をたびたび依頼されますが、応え切れないので、みなさんが支援グッズを自力で作れるように、有志で作り方をまとめていくマガジンです。みんな仕事の合間に手伝っているの

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